明石の海苔加工場へ。子どもたちと一緒に「海苔ができるまで」を見に行ってきました !

■ 子どもたちと一緒に訪れた、明石の海苔加工場

先日、関係者の子どもたちを連れて、明石の海苔加工場へ見学に行ってきました。
普段、私たちは「海苔」を商品として扱っています。
飲食店様にお届けし、料理として完成した姿を見ることはあっても、
その前段階──海から揚がり、加工され、一枚の海苔になるまでの現場を、
じっくり見る機会は、実はそう多くありません。

今回はあえて、大人だけでなく、子どもたちと一緒に。その理由はとてもシンプルです。
「分かりやすい現場は、子どもが一番正直に反応する」
その反応の中にこそ、この海苔づくりの本質が見える気がしたからです。

■ 港のすぐ横にある、海苔づくりの現場

加工場は、港から目と鼻の先。
船で運ばれてきた海苔が、ほとんど時間を置かずに加工工程へ入っていく。
この距離感だけで、「鮮度」という言葉の意味が、感覚として伝わってきます。

外には大きなタンク、配管、足場。正直、きれいに整えられた“工場見学用”の場所ではありません。
でも、だからこそリアル。
海苔は自然の産物で、毎日同じ状態で届くわけではない。
その日その日の海、天候、生育状態と向き合いながら、人の手と経験で調整されていく。
この現場には、その痕跡がそのまま残っていました。

■ 「なんで泡が出てるの?」子どもたちの素直な疑問

タンクの中を覗き込む子どもたち。
泡立つ水、黒々とした海苔、水の流れ。

「これ、なにしてるの?」
「なんでぐるぐるしてるん?」

そんな質問が、自然と飛び交います。
大人が説明を聞くときよりも、子どもたちはずっと近い距離で、ずっと真剣です。
高い足場に上り、タンクの中をのぞき込み、機械の動きを目で追う。“見学”というより、“体験”に近い時間でした。

■ 機械だけでは成り立たない、加工の核心

中へ進むと、いよいよ加工の核心部分。
洗浄、攪拌、選別、成形。大きな機械が音を立てて動き続けていますが、決して「機械任せ」ではありません。

・状態を見て
・触って
・必要なら手で整える

長年使われてきた機械には、補修の跡や年季が刻まれていて、「今も現役で使われ続けている道具」であることがよく分かります。
BtoBの視点で見ても、この工程の一つひとつに、品質への誠実さがはっきりと表れていました。

■ 海苔が「四角い一枚」になる瞬間

液体に近かった海苔が、型に流し込まれ、均一に広がり、少しずつ「一枚の板」になっていく。
この瞬間は、大人も子どもも、自然と黙ります。

「海苔って、こうやって四角になるんや…」

言葉にしなくても、全員が同じことを感じていたと思います。


■ 触って、ちぎって、食べてみる

最後は、実際に海苔を触らせてもらいました。
手に取ると、思っている以上にしっかりしていて、香りが立ちます。

ちぎって、口に運ぶ子どもたち。
「パリって音した!」
「いつも食べてるのと違う!」

その反応が、すべてを物語っていました。
加工された“商品”になる前の海苔を知ることで、食べるという行為の背景が、少しだけ立体的になる。
これは、大人にとっても同じ体験です。

■ 子どもたちがいたから、見えたこと

今回の見学で強く感じたのは、子どもたちがいたからこそ、この現場の価値がよりはっきり見えたということ。

・難しい説明はいらない
・ごまかしも効かない
・面白くなければ、すぐに飽きる

その中で、最後まで真剣に見て、触って、聞いていたという事実。
それ自体が、この明石の海苔加工の現場が、本物である証拠だと思います。

■ 海苔一枚の向こう側にあるもの

飲食店で提供される一枚の海苔。
家庭で何気なく食べる一枚の海苔。

その向こう側には、海があり、港があり、こうした現場と、人の手があります。
今回の見学は、「良い海苔とは何か」を改めて考える、とても良い時間になりました。

この体験を、これからの商品づくりや、飲食店様との会話の中でも、しっかり活かしていきたいと思います。